
出典:androidauthority
Pixel 10シリーズの発売が近づいて、リーカーのエヴァン・ブラス氏から「Pixel 10 Proに100倍ズーム機能が搭載される」という情報が出てきた。正直、この手の話を聞くたびに思うのが「また100倍ズームかよ...」ということ。期待したい気持ちは分かるが、これまでの100倍ズーム搭載スマホの現実を見ると、あまり期待しすぎない方がいいかもしれない。
100倍ズームの歴史は「ほぼ黒歴史」
2020年にGalaxy S20 Ultraが初めて100倍ズームを搭載した時、みんなワクワクしたはず。でも実際使ってみた結果は「ほとんど時間の無駄」レベルだった。
あれから4年以上経って、センサーは大きくなったし、画像処理も進歩したし、AIも導入された。でも、現在の最新機種でも100倍ズームの画質は「実用的」とは程遠い状況が続いている。
100倍の現実:「SNSに上げたくない画質」

出典:androidauthority
Galaxy S25 UltraやXiaomi 15 Ultraの100倍撮影画像を見ると、正直「これをインスタに上げる?」という感じ。手ブレ補正があっても、100倍でファインダーを安定させるのは至難の業だ。
Xiaomi 15 Ultraはまだマシな方で、Samsungにありがちなフリンジング(色収差)を避けてエッジがそれなりにクリーン。でも、それでもコントラストが強すぎてディテールが潰れている。
200MPカメラを搭載したデバイスでも、遠くのものを「識別」することはできるが、「共有したくなる画質」には全然達していない。
AIに頼っても限界がある
各メーカーがAIで100倍撮影を改善しようとしているが、効果はまちまち:
うまくいくケース:建物みたいなシンプルなテクスチャ 苦戦するケース:人物、葉っぱ、山などの複雑なもの
OnePlus 13の120倍AIズームは時々まずまずの画質になるが、他のサンプルを見ると「あちゃー」という感じ。
もっと深刻なのは、vivo X200 Ultraで30倍撮影した時にバルコニーの手すりが消失したケース。AIが勝手に「これいらないでしょ」と判断して削除してしまうのは、ちょっと怖い。
Googleのソフトウェア技術に期待したいけど...
Googleは確かにソフトウェアが得意だ。超解像ズーム、天体写真モード、顔ぼかし補正など、素晴らしいカメラ機能を提供している。
でも、Pixel 9 ProとPixel 9 Pro XLのズーム強化機能は「画像が過度にシャープ化されているだけ」という評価もある。必ずしも好評じゃない。
現実的な結論:マーケティング要素が強そう
Googleが業界の予想を覆して、本当に使える100倍ズームを実現してくれることを期待したい。でも、これまでの歴史と現在の技術的限界を考えると、「100倍」は主にマーケティング上の数字という感じがする。
実際問題として
- 30倍でも実用性は疑問
- 100倍は「できる」と「使える」の間に大きな差
- 数字のインパクトは大きいが、日常的に使うかは別問題
購入時に重視すべきポイント
Pixel 10 Proを検討している人は、100倍ズームよりも以下を重視した方がいい:
- 5〜10倍程度の実用的なズーム画質
- メインカメラの性能
- その他のカメラ機能(夜景、ポートレートなど)
- 全体的な使い勝手
最後に:期待値を適切に設定しよう
「100倍ズーム搭載!」という宣伝文句を見ると、ついつい期待してしまう。でも、これまでの現実を見る限り、この機能は「たまに使って遊ぶ程度」と考えておいた方が良さそう。
もしGoogleが本当に使える100倍ズームを実現したら、それは本当にすごいことだ。でも、過度な期待は禁物。現実的な期待値で製品を評価することが、後悔しない選択につながるだろう。
Source:1
ガジェットカフェ編集部
まーラボ
- ガジェットブログと格安SIMのYoutubeを運営しています。iPhone大好き!海外スマホ大好きなガジェット人間です。どうぞゆっくりしていってください。