噂の「iPhone 17e」は2026年前半に登場？著名アナリストKuo氏によると、アップルが2026年から発売戦略を大転換。「Pro」と「標準」モデルを別時期に発売し、中国メーカーの攻勢に対抗か。
「え、iPhoneが年2回発売になるの？」
そんな驚きの情報が飛び込んできた。アップル製品の動向を最も正確に予測することで知られる著名アナリスト、ミンチー・クオ（Ming-Chi Kuo）氏が最新レポートで衝撃の予測を発表。アップルが2026年から、長年続けてきた「秋の一斉発表」という常識を覆し、年2回のiPhone発売戦略に移行する計画だという。
15年の常識を大転換？アップルの新戦略
クオ氏の最新報告によると、アップルは2026年から「前半」と「後半」に分けてiPhoneをリリースする計画だという。具体的には以下のようなスケジュールが予測されている。
2025年後半（従来通りの発売）
- iPhone 17 Pro Max
- iPhone 17 Pro
- iPhone 17 Slim
- iPhone 17
2026年前半（新戦略の始まり）
- iPhone 17e
2026年後半
- iPhone Foldable（初の折りたたみモデル）
- iPhone 18 Pro Max
- iPhone 18 Pro
- iPhone 18 Slim
2027年前半
- iPhone 18（標準モデル）
- iPhone 18e
2027年後半
- iPhone Foldable 2
- iPhone 19 Pro Max
- iPhone 19 Pro
- iPhone 19 Slim（iPhone 18 Slimより大きなディスプレイ）
この予測が的中すれば、2011年のiPhone 4Sで確立された「秋の発売パターン」が、15年の時を経て大きく変更されることになる。
なぜ今、戦略を転換するのか？
クオ氏によれば、アップルがこの戦略転換を検討している背景には、二つの重要な要因があるという：
1. マーケティングギャップを埋める必要性
シャオミ、ファーウェイ、OPPO、vivoなどの中国メーカーは例年、年の前半（1〜3月）に新しいフラッグシップスマートフォンを投入している。対してアップルは9月発表という「間が空いた」時期に製品を出してきた。これにより、特に中国市場でアップルのシェアが侵食されているという。
特にファーウェイが高級スマートフォン市場で復活を果たしていることが、アップルに戦略変更を迫る大きな要因となっている。
2. ラインナップ拡大によるマーケティング効果の分散
iPhoneのラインナップは年々拡大しており、すべてのモデルを同時に発表すると、個々のモデルに対する注目度や話題性が薄まってしまうリスクがある。発売を分散させることで、各モデルの特徴やアピールポイントをより効果的に訴求できるようになる。
「iPhone 17e」は何が違う？
特に注目すべきは、2026年前半に単独で発売される予定の「iPhone 17e」だ。
今年初め、アップルは米国で599ドルからの価格設定となる「iPhone 16e」を発売し、従来のエントリーレベルモデル「iPhone SE」シリーズに代わる新しい低価格帯モデルを確立した。
「iPhone 17e」はこの路線を継承するモデルと見られるが、単独発売となることで、より大きな注目を集める狙いがあるのかもしれない。
Appleの新しいiPhoneラインナップの全体像
クオ氏の予測によれば、アップルの今後のiPhoneラインナップは以下のようなカテゴリに整理される
- Proシリーズ：Pro Max、Proの2モデル（毎年後半に発売）
- Slimシリーズ：薄型設計の新カテゴリ（毎年後半に発売）
- 標準シリーズ：標準的なiPhone（2026年以降は前半に発売）
- eシリーズ：低価格帯モデル（2026年以降は前半に発売）
- Foldableシリーズ：折りたたみモデル（2026年後半から隔年で発売）
特に注目すべきは「Slim」と「Foldable」という新カテゴリの登場だ。これは、アップルがサムスンやシャオミなどが先行する「薄型」や「折りたたみ」市場に本格参入することを示している。
信憑性はどの程度？筆者の見解
クオ氏の予測は過去に高い確率で的中しており、全く根拠のない噂というわけではない。とはいえ、発売時期が近づくにつれて計画が変更される可能性もあるため、あくまで「現時点での予測」と捉えるべきだろう。
個人的には、アップルがこれほど大きく戦略を変更するのは異例だが、中国市場での競争激化を考えると、何らかの対応が必要な時期に来ているというのは納得できる。特にファーウェイの復活は、アップルにとって想定外だったのではないだろうか。
また、iPhoneシリーズの多様化も避けられない流れだ。「一つの完璧な製品」を追求してきたアップルも、異なるニーズに応えるため、徐々にラインナップを拡大せざるを得なくなっている。
まとめ：アップルの変化は避けられない
創業者のスティーブ・ジョブズが去ってから十数年。アップルはティム・クックCEOのもと、より実利的な経営に舵を切ってきた。
2026年からのiPhone発売戦略の変更も、その流れの一環と言えるだろう。「革新性」よりも「市場シェア」を重視する姿勢は、多くのアップルファンを失望させるかもしれないが、ビジネスとして見れば合理的な判断だ。
いずれにしても、2026年以降のiPhoneの動向から目が離せない。アップルの新戦略が成功するのか失敗するのか、業界全体にとって大きな転換点となることは間違いないだろう。
ガジェットカフェ編集部
※本記事は海外のメディア報道および著名アナリストの予測をもとに作成しています
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