ソニーが5月13日にXperiaの新製品発表会を開催することを正式発表。「Next ONE is Coming」「Powered by Alpha」のキーワードから、最新フラッグシップ「Xperia 1 VII」の登場が確実視される。Snapdragon 8 Elite搭載の噂も。
「ONE」の文字が踊る公式ティザー動画に、Xperiaファンの期待が高まっている。
ソニーモバイルコミュニケーションズが、2025年5月13日に新製品発表会を開催することを正式に発表した。公開されたティザー動画には「Next ONE is Coming」というメッセージが添えられており、同社のフラッグシップスマートフォン「Xperia 1」シリーズの最新モデルとなる「Xperia 1 VII(マークセブン)」の発表が確実視されている。
昨年と同時期の発表、年次アップデートか
ソニーの前モデル「Xperia 1 VI(マークシックス)」は2024年5月に発表され、6月から販売が開始された。今回の発表が5月13日に行われることを考えると、ソニーは昨年と同様のサイクルで新モデルを投入する予定だと考えられる。
この発表タイミングは、サムスン電子の「Galaxy S25」シリーズ(2025年1月発表)やアップルの「iPhone 16」シリーズ(2024年9月発表)とは異なり、独自のサイクルを保っている点が特徴的だ。
「Powered by Alpha」がカメラ性能の進化を示唆
ティザー動画には「Powered by Alpha」という文言も含まれている。これはソニーのデジタル一眼カメラブランド「α(アルファ)」シリーズの技術が搭載されることを示唆しており、カメラ性能の大幅な向上が期待される。
前モデルのXperia 1 VIも「α」シリーズのカメラ技術を採用していたが、今回はさらに進化した技術が投入される可能性が高い。業界筋によると、特に望遠カメラの性能向上が図られているとの情報もある。
Snapdragon 8 Elite搭載の可能性
内部スペックについては公式情報はまだないが、複数の情報筋によると、Xperia 1 VIIには最新の高性能プロセッサ「Snapdragon 8 Elite」が搭載される可能性が高いとされている。
このチップセットは、Qualcommの最新フラッグシッププロセッサで、前世代の「Snapdragon 8 Gen 3」比で大幅な性能向上と省電力化が図られている。AI処理能力も強化されており、カメラ機能との連携による高度な画像処理も期待できる。
トリプルカメラ構成は維持か
カメラシステムについては、従来のXperia 1シリーズと同様に、トリプルカメラ構成が維持される見込みだ。具体的なスペックは不明だが、メインカメラ、超広角カメラ、望遠カメラの3つのレンズを搭載すると予想される。
特に望遠カメラについては、光学ズーム性能の向上や、新しいセンサーの採用などが噂されている。ソニーはイメージセンサーでも世界的なリーディングカンパニーであり、自社開発の最新センサーが採用される可能性も高い。
他の可能性は?「Xperia 5 VII」も?
今回のティザーは明確に「ONE」を強調しているため、「Xperia 1」シリーズの新モデルが主役であることは間違いないだろう。
ただし、ソニーは過去、「Xperia 1」シリーズの発表から数ヶ月後に、やや小型の「Xperia 5」シリーズを発表するパターンを取ってきた。今回も同様のスケジュールが踏襲される可能性が高く、「Xperia 5 VII」は2025年後半に発表される可能性がある。
ソニーの市場戦略とXperiaの位置づけ
ソニーのスマートフォン事業は、グローバル市場ではニッチな存在となっているが、高付加価値戦略を貫いている。特に写真・映像制作に興味のあるクリエイティブユーザーや、ソニー製品のエコシステムに馴染んだユーザーをターゲットとしている。
Xperia 1シリーズは、その戦略の中核を担うフラッグシップモデルであり、カメラ性能や映像表現力、オーディオ品質などに特化した差別化を図っている。
日本での発売時期と価格予想
前モデルのXperia 1 VIは、発表から約1ヶ月後の6月下旬に日本で発売された。今回も同様のスケジュールであれば、Xperia 1 VIIは6月中〜下旬に日本での発売が予想される。
価格については、Xperia 1 VIが発売時に189,200円(税込)だったことを考えると、Xperia 1 VIIも同等か、やや高めの設定になる可能性が高い。昨今の円安傾向を考慮すると、19万円台になる可能性も否定できない。
まとめ:ソニーの真骨頂が見られるか
ソニーのXperiaシリーズは、大量生産・大量販売を目指すスマートフォンとは一線を画し、カメラや映像、オーディオといったソニーの得意分野を活かした独自性の高い製品として知られている。
5月13日の発表で、そうしたソニーの「真骨頂」がどのように表現されるのか、多くのファンや業界関係者が注目している。特にカメラ性能の進化と、最新のAI機能の統合がどのように実現されるかが見どころとなるだろう。
発表会の詳細が明らかになり次第、続報をお届けする予定だ。
ガジェットカフェ編集部