中国のスマートフォンメーカーであるシャオミ(Xiaomi)は、同社の横折りスマホシリーズ「Mix Fold」を長年にわたり中国国内でのみ展開してきましたが、今年後半に発表予定の初の縦折りスマホ「Xiaomi Mix Flip(仮)」では状況が大きく変わるかもしれません。海外メディアによると、このデバイスがグローバル展開され、中国だけでなく世界各国で発売される可能性が出てきたそうです。
GSMAのIMEIデータベースに、Mix Flipのグローバルモデルと思われる型番「2405CPX3DG」が発見されました。末尾の「G」は「グローバル」を意味し、中国以外の国で販売されるモデルにのみ割り当てられるもの。ちなみに、中国市場向けのMix Flipは、「2405CPX3DC」という型番で認証を取得しており、末尾の「C」は中国を表しています。
Mix Flipは、Qualcommの最新チップセット「Snapdragon 8 Gen 3」を搭載すると見られています。また、1/1.55インチセンサーサイズとOISを備えた5000万画素のメインカメラ、1/2.8インチセンサーサイズの6000万画素2倍望遠カメラ、1200万画素の超広角カメラを搭載するとのこと。
発表時期は7月から9月の間と予想されており、グローバル展開されれば、7月に発売予定のサムスンの「Galaxy Z Flip6」と真っ向から競合することになります。
これまでシャオミは、同社の折りたたみスマホを中国国内でのみ販売してきました。その理由は定かではありませんが、製造コストの問題や、折りたたみスマホの需要が中国国内で特に高いことなどが考えられます。しかし、折りたたみスマホ市場の拡大に伴い、シャオミもグローバル展開に乗り出す時期が来たのかもしれません。
シャオミのスマートフォンは、高性能ながら価格を抑えたコストパフォーマンスの高さが特徴です。もしMix Flipが世界各国で発売されれば、サムスンのGalaxy Zシリーズに比べて手頃な価格設定になる可能性があります。これにより、折りたたみスマホ市場の競争はさらに激化するでしょう。
シャオミは、中国内限定ではあるものの、Xiaomi Mix Fold 3を8999人民元(約19万3000円)という価格で販売しています。これは、同じくSnapdragon 8 Gen 3を搭載するサムスンの「Galaxy Z Fold5」(1800ドル、約28万円)と比べても、圧倒的な低価格を実現しています。
Xiaomi Mix Flipの正式な発表はまだ先ですが、グローバル展開の可能性が高まったことで、世界中のスマホユーザーの注目を集めています。シャオミが持つ高いコストパフォーマンスと、折りたたみスマホならではの利便性が組み合わさることで、新たな選択肢が生まれることが期待されます。
ガジェットカフェ編集部
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