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Samsung、3つ折りスマホ「Galaxy Z TriFold」を9月29日発表か!44万円の超高級機種

9月29日にサムスンが「Galaxy Z TriFold」を発表するという噂が流れています。価格は約44万円。正直、この価格を聞いて最初に思ったのは「誰が買うんだ?」ということでした。

3つ折りスマートフォンという技術的な挑戦は確かに興味深いです。10インチの大画面が折りたたんでポケットに入るなら、タブレットを持ち歩く必要がなくなります。200メガピクセルのカメラも搭載されるようで、スペック面では申し分ありません。

でも、44万円という価格は現実的でしょうか。これは最新のMacBook Proが買える金額です。高性能ノートPCか、それとも折りたためるスマホか。多くの人にとって、答えは明白でしょう。

HuaweiのMate XTに続く世界2機種目ということですが、Mate XTも中国市場で約30万円という高価格帯。売れているとは聞きますが、一般消費者向けというより、アーリーアダプターや富裕層向けの製品です。

Austin Evans氏が指摘するように、これは「ごく一部のマニアが自慢のために買う製品」になる可能性が高いです。技術的には素晴らしくても、実用性と価格のバランスが取れていません。

3つ折り機構の耐久性も心配です。2つ折りですら、折り目の問題や画面の耐久性が課題になっています。3つ折りとなると、可動部が増えて故障リスクも上がります。44万円のスマホが1年で壊れたら、泣くに泣けません。

アプリの対応も課題です。3画面を活かせるアプリがどれだけあるでしょうか。多くのアプリは通常のスマホ画面を前提に作られており、10インチの大画面を有効活用できるとは限りません。

同時発表されるというAIスマートグラスも微妙です。Meta Ray-Banが市場を席巻している中、後発のサムスンがどれだけ差別化できるか。Evans氏の「Metaが負けない限りMetaの市場」という見解は的を射ています。

ただ、技術革新という観点では評価すべき点もあります。こういった挑戦的な製品が出ることで、業界全体が刺激を受け、技術が進歩します。今は44万円でも、5年後には10万円台になるかもしれません。

Appleも2026年に折りたたみiPhoneを出すという噂があります。サムスンが先行して市場を開拓し、問題点を洗い出してくれれば、Appleはより完成度の高い製品を出せるでしょう。これはサムスンにとっては悔しい話ですが、市場の現実です。

日本市場への影響は限定的でしょう。44万円のスマホを買う人は少数派です。ただ、話題性はあるので、フォルダブルスマホの認知度向上には貢献するかもしれません。

個人的には、サムスンの挑戦精神は評価しますが、もう少し現実的な製品展開も必要だと思います。例えば、20万円台の2つ折りスマホをもっと改良して、一般消費者に普及させる方が先ではないでしょうか。

結論として、Galaxy Z TriFoldは技術デモンストレーションとしては意義があるものの、商業的成功は期待できません。サムスンもそれは分かっているはずです。これは未来への投資であり、ブランドイメージの向上が主目的でしょう。

ただ、こういった野心的な製品が出ることで、スマートフォン市場に新しい風が吹くのは確かです。成功するかどうかは別として、挑戦する姿勢は業界にとってプラスになります。

9月29日の発表で、実際にどんな製品が出てくるか楽しみです。価格が予想より安かったり、革新的な機能があったりすれば、評価も変わるかもしれません。でも正直なところ、44万円では多くの人にとって「見るだけ」の製品になりそうです。

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