Googleが8月21日、待望のPixel 10シリーズを正式発表した。Pixel 10、Pixel 10 Pro、Pixel 10 Pro XL、Pixel 10 Pro Foldの4モデル構成で、日本でも同時に予約開始。8月28日から順次発売される。目玉は新チップ「Tensor G5」とQi2ワイヤレス充電対応だが、正直「そこまで変わってない?」という印象も。
最大の変化:TSMC製Tensor G5でようやく発熱問題解決?
今回の最大のアップデートは、GoogleがTSMCに製造を委託した初のフルカスタムチップ「Tensor G5」の搭載。これまでのSamsung製から脱却し、TSMCの3nmプロセスで製造されている。
Tensor G5のベンチマーク結果:
- Geekbench:シングル2300、マルチ6200
- AnTuTu:約114万ポイント
正直、Snapdragon 8 EliteやDimensity 9400+には及ばないミッドハイレンジクラスの性能。でも、Googleは「ベンチマーク追求じゃなく、AIとバランス重視」と説明している。
個人的には、これまでのPixelの発熱問題がようやく解決されそうなのが一番嬉しい。TSMCの3nmプロセスなら、電力効率と熱設計が大幅に改善されるはず。
Qi2対応でようやくAndroidもMagSafe的体験
もう一つの目玉がQi2ワイヤレス充電とマグネット内蔵。AndroidスマホとしてはHMD Skylineに続く2例目の搭載で、ケースなしでもマグネット式アクセサリーが使える。
ワイヤレス充電仕様:
- Pixel 10 Pro XL:最大25W
- その他モデル:最大15W
正直、「ようやく来た」という感じ。iPhoneのMagSafeが便利すぎて、Android側も対応機種が増えてほしいと思っていたから、これは素直に嬉しい。
Pixel 10:標準モデルにもついに望遠カメラ
Pixel 10の主要スペック:
- ディスプレイ:6.3インチ、2424×1080、120Hz、3000nits
- RAM/ストレージ:12GB / 128GB・256GB
- カメラ:48MPメイン + 13MP超広角 + 10.8MP光学5倍望遠
- 価格:128GB版12万8900円、256GB版14万3900円
標準モデルに初めて望遠カメラが搭載されたのは大きな進歩。これまでProモデル限定だった5倍ズームが標準モデルでも使えるのは素晴らしい改善。
Proモデル:6.3インチと6.8インチの2サイズ展開
Pixel 10 Pro/Pro XLの特徴:
- RAM:16GB(標準モデルより多い)
- カメラ:50MPメイン + 48MP超広角 + 48MP望遠
- 最大100倍デジタルズーム、8K夜景動画対応
- フロントカメラ:42MP
価格:
- Pixel 10 Pro:256GB版17万4900円、512GB版19万4900円
- Pixel 10 Pro XL:256GB版19万2900円、512GB版21万2900円
カメラ性能はしっかりProレベルだが、前世代からの劇的な変化は感じられない。着実な改良という感じ。
Pixel 10 Pro Fold:IP68対応は評価、でも重量据え置きが残念
Pixel 10 Pro Foldの特徴:
- カバーディスプレイ:6.4インチ、2364×1080
- メインディスプレイ:8インチ、2152×2076
- 初のIP68防塵・防水対応
- 価格:256GB版26万7500円、512GB版28万7500円
IP68対応は大きな進歩だが、Samsung Galaxy Z Fold7が超薄型・軽量化を実現している中、デザインや重量がほとんど変わっていないのは正直残念。
どのモデルを選ぶべき?
選び方の指針:
- Pixel 10:バランス重視、コスパ良し、初の望遠カメラ
- Pixel 10 Pro:コンパクト+最高カメラ
- Pixel 10 Pro XL:大画面+最高性能
- Pixel 10 Pro Fold:生産性重視、大画面作業
個人的には、標準モデルに望遠カメラが付いたPixel 10が一番魅力的に感じる。Proとの価格差を考えると、コスパが良すぎる。
買い替えるべき?
買い替え推奨度:
- Pixel 9シリーズユーザー:そんなに急ぐ必要なし
- Pixel 8以前・Aシリーズユーザー:検討の価値あり
- 他のAndroidユーザー:Qi2目当てなら検討
正直、Pixel 9からの変化は小さい。Tensor G5による発熱改善とQi2対応がメインで、それ以外は順当な進化という印象。
TSMC製Tensor G5のリスク
初回のTSMC製造ということで、品質面でのリスクを指摘する声もある。「初物は避けたい」というユーザーは、発売直後の購入を見送るのも一つの手。
ただし、これまでのSamsung製Tensorの発熱問題を考えると、多少のリスクを取ってでもTSMC製を試してみたい気持ちもある。
Qi2対応の価値
AndroidスマホでQi2+マグネット内蔵は貴重。この機能を待っていたユーザーには、現時点で最も有力な選択肢。
車載ホルダーやワイヤレス充電器などのアクセサリーが豊富なMagSafe互換エコシステムを使えるのは大きなメリット。
結論:マイナーアップデートだが、Qi2は魅力
全体的には「マイナーアップデート」という印象が強い。劇的な変化はないが、Tensor G5による発熱改善とQi2対応は確実にユーザー体験を向上させる。
特に:
- 発熱問題に悩んでいたPixelユーザー
- Qi2/MagSafe的体験を求めるAndroidユーザー
- 標準モデルで望遠カメラを使いたいユーザー
こういう人には価値のあるアップデートだろう。
ただし、「すごい新機能」を期待していた人には物足りないかもしれない。GoogleのPixelは堅実な進化路線を継続している感じ。それが良いのか悪いのかは、ユーザー次第だ。
ガジェットカフェ編集部
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