中国のスマートフォンメーカー、Blackviewは、MWC 2024において、同社初の折りたたみ式スマートフォン「Blackview Hero 10」を発表しました。
ついに5月の発売を迎えます。今回はAliExpressでのワールドプレミアセールについて紹介。
さて、今回Blackviewから、テスト用Hero10をいただきましたので、早速レビューしてみたいと思います。
こちらが本体の化粧箱です。
中身は、専用カバー、USB-Cケーブル、充電器(日本では使用不可)となっております。
外観
Samsung製折りたたみスマホとは異なり、比較的購入しやすい価格帯なHero10ですが、そんなことはなくとても高級感があるというのが第一印象。
背面はレザー調で、サラッとした肌触り。とても手に馴染む。
ヒンジ部には「Blackview」の文字があります。折りたたんた状態であればかなりコンパクトになるのでポケットにも収まりやすい。
側面はアルミケースとなっており、折りたたんだ状態でもディスプレイの浮きなどは感じられない。ピタッと吸い付くような印象である。
カバーディスプレイと背面カメラは独立した形に配置されており、2眼レンズとなっています。
画面の明るさ
画面は1300nitあるため、とても綺麗に発色します。今回のレビューでは暗い部屋でしたが明るくすることでハッキリと文字も見ることができました。 気になる折りたたみの折り目部分ですが、ほとんどシワもなく、低価格帯の折りたたみスマホでもこの品質が出せるのだと改めて驚きました。
背面液晶はタップすることでメールの内容確認、音楽の再生など行うことが可能。
Hero 10は広げた状態で6.9インチと大きな画面でPixel7シリーズと比べてみてみるとこんな感じでかなり大きさが違います。(左:Pixel7 右:Hero10)
画面の解像度は1,080 x 2,560ピクセルのディスプレイ(60Hzリフレッシュレート)を備え、最大輝度は1,300ニトです。
若干ディスプレイはSamsungのGalaxy Z Flipシリーズに比べると見劣りはしますが、その折りたたみの耐久性には驚きです。
なんと25万回の折りたたみに耐えられると公表されています。また32MPのフロントカメラは、小さなパンチホール式となっています。あまり外見からは大きさが気になるということもありません。
背面には108MPのメインセンサーと8MPの超広角カメラが配置されており、通知やメッセージ、着信などを確認できるカバーディスプレイも備えています。
108MPといえば、1億画素となりかなり高精細な画像を撮影することができる点は大変魅力でしょう。
Hero 10は、MediaTek Helio G99を搭載し、12GB LPDDR4XのRAMと256GB UFS 2.2のストレージを組み合わせています。しかしながらHelio G99 SoCを採用しているため、4G接続のみに対応しています。
5Gに対応していないのは残念ですが、4Gでも充分な速度で動画視聴などには影響はないでしょう。
そのほか、Hero 10は4,000mAhのバッテリーを搭載し、45Wの高速充電をサポートしています。Android 13ベースのDokeOS 4.0を採用し、今年後半にAndroid 14へのアップデートを予定しています。
ステレオスピーカー、NFC、デュアルSIMスロットも備えています。
カラーバリエーションはSakura PurpleとEclipse Blackの2色で、今回はSakura Purpleを触っています。質感はいずれもビーガンレザー仕上げとなっています。レザーは触り心地がよく質感も素晴らしい。
ケースはアルミ仕様となっており外観同様にSakura Purpleとなっています。 右側には音量ボタンと指紋認証一体型の電源ボタンが配置されており、指紋認証も問題ない速さで認識してくれます。 元々顔認証にも対応しているため、スマホを開けば自動でロック解除となる点も絶妙。 マスクを付けたままでも認証できる点など細い点にも配慮されているのは嬉しい。 画面にはもともと専用の保護フィルムが貼られており、わざわざ購入する必要はありません。
Antutuベンチマーク
ベンチマークも計ってみました。
40万点ということで、ミドルスペックレベルとなっています。動きの激しい3Dゲームには向かないでしょう。
AnTuTuベンチマーク 目安表 | AnTuTuベンチマーク(Ver.10)で分かる大体の性能目安は以下の通り。参考にしてください。 |
---|---|
スコア | 解説 |
~30万点 | 超ローエンド。最低限のことができれば良い人向け |
~40万点 | ローエンド。30万点未満よりも動作は快適。ゲーム以外はほぼ困らない |
~60万点 | ミドルレンジ。30万点~40万点よりも快適。軽いゲームも楽しめる |
~80万点 | ミッドハイレンジ。高画質設定でなければ3Dゲームも割と動く |
~100万点 | ハイエンド一歩手前。高画質設定でも3Dゲームが楽しめる機種がある |
~150万点 | ハイエンド。ほとんどの機種が高画質設定で3Dゲームが楽しめる |
150万点超え | 2024年初頭の最強クラス。原神や崩壊:スターレイルも軽々と動く |
カメラ撮影
実際に外でカメラ撮影してみましょう。
通常の撮影モード。 発色はほどほど、かなり綺麗に撮影できていると思います。
カメラはSamsung製の1億画素。とても廉価版のスマホとは思えないほど。
倍率を2倍にしてみます。かなり画像が荒くなってきます。 左下の透かしは設定で解除することが可能です。
比較撮影です。左はHero10、右はiPhone15ProMaxで撮影。同じ構図でもそこまで差がなくHero10のカメラでも十分な撮影能力を秘めていると感じます。
お昼の画面輝度
お昼の明るい時間帯では流石に画面の映り込みなど影響を受けます。最大輝度にすればそれらは解消できるので特段問題にはならないでしょう。
既存の折りたたみスマホと比べると、スペックは控えめですが、価格を抑えることで、より多くのユーザーに折りたたみスマホを手に取ってもらえるかもしれません。日本での発売については現時点では不明ですが、低価格な折りたたみスマホの登場は、市場の活性化につながることが期待されます。
スペック
項目 | スペック |
---|---|
CPU | MTK G99オクタコア |
表示 | 6.9インチ2.5K AMOLEDディスプレイ |
リアカメラ | Samsung 108MP® ISOCELL HM6、120超ワイド8MPカメラ |
フロントカメラ | 32MP |
RAM & ROM | 12GB LPDDR4X RAM、256GB ROM UFS2.2 |
RAM拡張 | 24GB |
バッテリー容量 | 4000mAh、45W急速充電 |
OS | Android 13ベースのDokeOS 4.0 |
寸法 & 重量 | 75.47168.998.08mm、198g |
SIM | デュアルSIMナノ |
Wi-Fi | IEEE802.11 a/b/g/n/ac |
ナビゲーション | GPS/GLONASS/ガリレオ/ベイドウ |
接続性 | 2Gバンド: B2/B3/B5/B8 |
3Gバンド: D1/B2/4/B5/B8/BC0/BC1/BC10 | |
4Gバンド: | |
B1/B2/B3/B4/B5/B7/B8/B12/B17/B18/B19/B20/ | |
B26/B28A/B28B/38/39/40/41/B66 |
総評
Blackview初の折りたたみスマホ「Hero 10」はついに5月発売。AliExpressでのワールドプレミアセールが開催されます。
今回、実機レビューの機会に恵まれましたが、低価格帯ながらも高級感のある仕上がりに驚きました。
レザー調の背面、ピタッと閉まるアルミフレーム、折り目のないディスプレイなど、細部までこだわりが感じられます。
6.9インチの大画面は1,300ニトの高輝度で、屋外でも鮮明に映し出されます。
108MPの背面カメラは、1億画素の高精細な写真撮影が可能で、iPhone15ProMaxと比較してもそん色ない画質です。
MediaTek Helio G99を搭載し、12GB RAMと256GB ROMの組み合わせにより、快適な操作性を実現。
4,000mAhのバッテリーと45W高速充電にも対応しています。
確かにGalaxy Z Flipシリーズほどの高スペックではありませんが、その分価格を抑えることで、より多くの人々に折りたたみスマホの魅力を伝えられるのではないでしょうか。
Hero 10は、折りたたみスマホ市場に新たな選択肢をもたらし、ユーザーの多様なニーズに応えてくれる1台となるでしょう。
この機会にぜひ、折りたたみスマホの世界を体験してみてはいかがでしょうか。
AliExpressでのワールドプレミアセール
メモリ12GB+容量256GB 404ドル 64,156円
さらに先着100名にスマートウォッチをプレゼント、発売は、5月20日となっています。
【購入サイト】Blackview HERO 10/メモリ12GB/容量256GB/グローバル版 AliExpress
ガジェットカフェ編集部
まーラボ
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