新型MacBook Air（M4）には、Appleが公式発表では大きく取り上げなかった「地味だけど嬉しい改善点」が2つあることがわかった。海外メディアのMacRumorsと9to5Macが報じたもので、長年のMacユーザーなら「ようやく！」と思わず声を上げたくなる変更だ。
26年ぶりに改善された「ミュートキー」のデザイン
過去のMac
1つ目の改善点は、なんと26年前から変わっていなかったキーボードの「ミュートキー」のデザイン変更だ。
1999年のPowerBook G3以来、Macのキーボードでは消音機能を持つキー（F10）には単純なスピーカーアイコンが表示されていた。しかし実際にこのキーを押すと、画面上には斜線の入ったスピーカーアイコン（消音を意味する）が表示される仕様となっており、キーの見た目と実際の機能表示に不一致があった。
今回のM4 MacBook Airでは、ついにF10キーのデザインが変更され、スピーカーに斜線が入ったアイコンが採用された。実際の機能と見た目が一致することになり、特に初めてMacを使うユーザーにとって、直感的な操作感が向上するだろう。
同様の変更は新しいiPad Air用Magic Keyboardにも採用されており、今後登場する新型Macにも順次適用されるとみられる。次回は10月に登場すると噂されるM5チップ搭載のMacBook Proに採用される可能性が高い。
新型Mac
この小さな変更に、Appleがなぜ四半世紀もの時を経て今になって着手したのかは不明だが、ユーザーの声に応えた結果と考えられる。
「指紋問題」が解決したミッドナイトカラー
2つ目の改善点は「ミッドナイト」カラーの品質向上だ。
2022年7月に発売されたM2 MacBook Airで初めて導入された「ミッドナイト」カラーは、美しい暗めのブルーで人気を集めたが、指紋や皮脂がつきやすいという欠点があった。どんなに丁寧に扱っても、表面の皮脂汚れを防ぐことは難しかった。
昨年発売のM3モデルでは「指紋の付着を減らす画期的な酸化皮膜シール」を採用し、この問題はある程度解決された。しかし、Appleは問題のあったM2モデルの販売を続けていたため、ミッドナイトカラーに興味があっても購入を躊躇するユーザーも少なくなかった。
今回、M4 MacBook Airの発売に伴い、M2とM3の両モデルは販売終了となり、改良されたミッドナイトカラーのみが提供されることになる。加えて、新色の「スカイブルー」も追加され、全4色（シルバー、スターライト、ミッドナイト、スカイブルー）のラインナップとなった。
最新鋭の性能と地味な改善が融合
M4 MacBook Airは13インチと15インチのディスプレイサイズがあり、Apple M4チップ、16GBのメモリ、256GBのSSDストレージを搭載。接続端子としてThunderbolt 4（USB-C）ポート×2、MagSafe 3充電ポート、3.5mmヘッドフォンジャックを備える。
その他の特徴として、Bluetooth 5.3、Wi-Fi 6E、12MPセンターフレームカメラ、3マイク、空間オーディオ対応の6スピーカーシステム、最大18時間のビデオストリーミングが可能なバッテリー駆動時間などが挙げられる。また、ディスプレイを開いたまま最大2台の外部ディスプレイに接続できるようになった点も大きな進化だ。
M4 MacBook Airは現在、Apple公式サイトをはじめ、ビックカメラ.com、ソフマップ、エディオン、ヨドバシ.com、ヤマダウェブコム、ケーズデンキ、ノジマオンライン、Amazonなどで購入可能だ。
地味な改善点に見えるかもしれないが、長年のMacユーザーにとっては「ようやく」と思える変更が加えられた点も、新型MacBook Airの魅力の一つと言えるだろう。
【執筆：ガジェットカフェ編集部】
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