Appleは29日、iPhoneの新OS「iOS 18.1」の配信を開始した。同時にiPadOS 18.1、macOS Sequoia 15.1も公開され、注目の新機能「Apple Intelligence」が米国英語で利用可能となった。
Apple Intelligenceの概要と対応状況
Apple Intelligenceは、文章作成支援や写真検索の強化など、AI技術を活用した新機能群となる。ただし、現時点での利用には端末とSiriの言語設定を米国英語にする必要がある。日本語対応は2025年4月以降となる見通しだ。
対応端末は以下の通り:
- iPhone 16シリーズ全機種
- iPhone 15 Pro/Pro Max
- A17 Pro以降搭載のiPad
- M1以降搭載のMac
iOS 18.1の主要アップデート内容
カメラ機能の拡充
iPhone 16シリーズでは、カメラコントロールによるTrue Depthカメラへの切り替えが可能となった。また、iPhone 15 Pro/Pro Maxでは、空間写真を空間ビデオと同時に撮影できる機能が追加された。
通話機能の強化
新たに通話録音機能が実装され、通常の電話通話およびFaceTimeオーディオ通話の録音が可能となった。録音中は自動でアナウンスが流れ、コンプライアンス面にも配慮した仕様となっている。
AirPods関連の新機能
18歳以上のユーザーを対象に、新たな健康管理機能が追加された:
- ヒアリングチェック機能
- 科学的に検証された聴力検査が自宅で実施可能
- 結果に基づいたパーソナライズド補助を提供
- ヒアリング補助機能
- 軽度から中等度難聴者向けの補助機能
- 音楽、動画、通話音声に自動適用
システムの安定性向上
今回のアップデートでは、複数の不具合修正も実施された:
- ポッドキャストの再生状態表示の問題を解消
- 4K 60fps動画のスクラブ時の動作を改善
- デジタルキー関連の不具合を修正
- iPhone 16シリーズの予期せぬ再起動問題に対処
Apple Intelligenceの主要機能
新たに導入されたAI機能群には以下が含まれる:
- 自然言語による写真検索
- AIを活用した文章作成支援
- 写真編集時の不要被写体削除機能
- 写真アプリでのAI活用メモリー機能
今後の展開
Apple Intelligenceは現時点で米国英語のみの対応だが、地域制限は設けられていない。今後の日本語対応と機能拡充が期待される中、Appleの AI戦略における重要な一歩として注目されている。
その他の改善点
- コントロールセンターの設定オプション追加
- RCSビジネスメッセージへの対応
- コネクティビティ関連の設定機能強化
なお、本アップデートは対応機種であれば設定アプリから実行可能。アップデート前のデータバックアップが推奨される。
(ガジェットカフェ編集部)
※本記事は2024年10月29日時点の情報に基づきます。
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