Apple Watch Ultraシリーズの第3世代モデルが、2025年後半に登場する見込みとなっています。前モデルから2年ぶりの更新となるApple Watch Ultra 3には、さまざまな新機能が搭載されるとみられています。外観デザインは大きく変わらないものの、内部機能は大幅に強化される可能性が高いです。
今回は、信頼性の高い情報筋からリークされた、Apple Watch Ultra 3に搭載されると予想される6つの注目機能を詳しく解説します。
1. 高血圧検出機能
Bloombergのマーク・ガーマン氏によると、血圧モニタリングがApple Watchの次なる主要健康機能になるとされています。具体的には以下のような仕組みになる見込みです。
- 収縮期血圧と拡張期血圧の正確な数値測定ではなく、血圧の上昇傾向を追跡
- 高血圧が検出された場合に警告を送信
- 警告を受けたユーザーは医療専門家に情報を提供し、追加検査を受けることが可能
高血圧は「サイレントキラー」とも呼ばれ、症状が現れにくいまま心臓にダメージを与え、命に関わる可能性があります。Apple Watchによる早期発見は、予防医療の観点から非常に重要な機能といえるでしょう。
Appleはこの機能開発に数年取り組んでおり、当初は2024年の発表を目指していたとされています。Apple Watch Ultraシリーズは新技術が最初に導入されることが多く、血圧機能も最初にUltra 3に搭載される可能性が高いでしょう。
2. 高性能ディスプレイ
Apple Watch Series 10で導入された最新ディスプレイ技術が、Ultra 3にも採用される見込みです。
- LTPO3 OLED 常時オンRetina ディスプレイ（現行UltraはLTPO2）
- 常時オンモードでより高速なリフレッシュレートを実現
- 広角OLED技術により斜めから見た場合も最大40%明るく表示
これらの改良により、現行モデルよりもより鮮明で見やすいディスプレイになると予想されます。特に屋外での使用が想定されるUltraシリーズにとって、視認性の向上は重要な進化と言えるでしょう。
3. 新世代プロセッサ
2年ぶりのアップデートとなるApple Watch Ultra 3には、新しいプロセッサチップが搭載される可能性が非常に高いとされています。
- 現行モデルにはS9チップ搭載
- Apple Watch Series 10ではS10チップを導入（S9より小型化）
- Ultra 3ではS11チップが搭載される可能性
新しいチップが採用されれば、処理性能の向上だけでなく、チップの小型化によって内部スペースが確保され、より大きなバッテリーなどを搭載できる可能性もあります。また、新しいAI機能などが追加される可能性も考えられます。
4. 衛星接続機能
マーク・ガーマン氏によると、Apple Watch Ultra 3には衛星接続機能が搭載される見込みです。この機能により、
- 携帯電話ネットワークやWi-Fiが利用できない場所でも衛星を通じてテキストメッセージを送信可能
- 緊急SOSだけでなく、iOS 18で拡張されたように一般的なテキストメッセージも送受信可能に
- アウトドアでの活動時の安全性が大幅に向上
この機能はGarminなどの専門メーカーと競合するための重要な差別化要素となります。Apple Watch Ultraはハイカー、スキューバダイバー、冒険家をターゲットにしているため、携帯電話の電波が届かない場所での通信手段は大きな価値を持ちます。
現在のiPhoneでの衛星接続と同様に、Apple Watch Ultra 3でも購入後2年間は無料で衛星接続サービスが提供される可能性が高いとされています。
5. 5G接続対応
ガーマン氏とThe Informationのウェイン・マー氏によると、Apple Watch Ultra 3では通信モデムが大きく変更される見込みです。
- 現行のQualcommモデムからMediaTekモデムへ変更
- 5G RedCap（Reduced Capability）と呼ばれる、ウェアラブル向けに最適化された5G規格をサポート
- 現行のApple WatchがLTEのままである中、初の5G対応Apple Watchに
この変更により、データ通信速度の向上だけでなく、バッテリー寿命の改善や新たな接続機能の追加も期待できます。また、AppleがiPhone 16eで導入したC1モデムチップを応用する可能性も示唆されています。
6. 背面デザイン刷新と充電速度向上
Apple Watch Series 10で導入された新しい背面デザインが、Ultra 3にも採用される可能性が高いとされています。
- 統合アンテナとより大きな充電コイルを備えた新しい金属製背面
- 現行のUltraに採用されているセラミック/サファイアクリスタル背面から変更
- 充電速度の大幅な向上（現行モデルは80%充電に60分必要、新デザインでは30分程度に短縮か）
この変更により、携帯電話のパフォーマンス向上と充電時間の短縮が実現する見込みです。アウトドア活動で長時間使用することが多いApple Watch Ultraユーザーにとって、充電速度の向上は重要な改善点となるでしょう。
まとめ
Apple Watch Ultra 3は、前モデルから2年のブランクを経て、健康機能、通信機能、基本性能など様々な面での進化が予想されています。特に血圧モニタリングと衛星接続機能は、健康管理とアウトドア活動の安全性を大きく向上させる可能性があります。
現行モデルから乗り換えを検討するユーザーにとっては、これらの機能強化が十分な魅力となるかもしれません。また、初代Ultra（2022年モデル）からの乗り換えを検討しているユーザーには、さらに大きな進化を体験できるでしょう。
Apple Watch Ultra 3は、9月に開催されるAppleの年次イベントで発表される可能性が高く、その後すぐに発売されると予想されています。正式発表までの間に、さらなる情報が明らかになることも期待されます。
【執筆：ガジェットカフェ編集部】
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