米国の大手テクノロジー企業であるアップルが、革新的なARヘッドセット「Vision Pro」の海外展開に向けて着々と準備を進めていることが明らかになりました。
米メディアのBloombergが報じたところによると、アップルは米国以外の市場でもVision Proの販売を開始するべく、綿密な計画を立てているようです。
次の発売国リストには、私たち日本をはじめ、英国、カナダ、オーストラリア、中国、フランス、ドイツ、シンガポール、韓国の9カ国が含まれているとのこと。具体的な発売日はまだ公表されていませんが、6月10日から14日（日本時間）に開催が予定されている世界開発者会議（WWDC）以降になるものと見られています。
複数地域での発売に向けた準備の一環として、海外の小売店従業員数百人がカリフォルニア州クパチーノに集められ、数日間にわたるVision Proの専門研修を受けているそうです。これは、発売後のスムーズな販売とサポート体制を整えるための重要なステップだと言えるでしょう。
一方で、米国国内ではVision Proへの関心が発売以降徐々に低下しており、アップルは出荷台数を減らしたとBloombergは報じています。
しかし、海外市場での販売によって、再びこのデバイスに注目が集まる可能性は十分にあります。ただし、3,500米ドル（約54万2500円）という高額な価格設定は、多くの消費者にとって大きな障壁となるかもしれません。
日本を含む海外での価格は現時点で明らかになっていませんが、国内の市場動向を見据えた戦略的な価格設定が求められるでしょう。
Vision Proは、アップルが誇る最先端のテクノロジーを結集したARヘッドセットであり、ゲームやエンターテインメント、教育、ビジネスなど、さまざまな分野での活用が期待されています。日本での発売が実現すれば、私たちの生活やワークスタイルに大きな変革をもたらす可能性を秘めているのです。
アップルのVision Proが日本でいつ、どのような価格で発売されるのか、そしてどのような影響を与えるのか。今後の動向から目が離せません。私たちガジェットカフェ編集部も、最新情報をいち早くお届けできるよう尽力してまいります。
ガジェットカフェ編集部