Appleの廉価版iPhone、OLEDパネル供給の主役が決まりました。
中国BOEが、Apple廉価版「iPhone 17e」用のOLEDパネル最大供給元(ファーストベンダー)に選定されました。iPhone 16eに続き、2年連続でのファーストベンダー選定です。
iPhone 17eは2026年初頭に発売予定。

BOEが最大供給、Samsung・LGも参加
12月3日、中国の部品業界によると、AppleはiPhone 17e用OLEDパネルの物量をBOEに最も多く配分したことが分かりました。
ただし、BOEが単独供給するわけではなく、残りの物量はSamsung DisplayとLG Displayが納品すると予想されてます。
Appleは2026年上半期に、iPhone 17eを約800万台出荷する予定。一般的に、Appleは廉価版iPhoneを発売初年度に約2,000万台出荷してきました。
iPhone 16eもBOEがファーストベンダー
Appleが今年初めに発売した「iPhone 16e」のOLEDファーストベンダーもBOEでした。次いでSamsung Display、LG Displayの順で物量が多かったです。
つまり、2年連続でBOEがトップ。中国メーカーの台頭が、ここまで来たんですね。
iPhone 17eのディスプレイ仕様
iPhone 16eのOLEDは、2022年発売の6.1インチiPhone 14(標準モデル)と同じ仕様のOLEDを適用しました。
iPhone 17eは、16eのOLEDを再利用しつつ、ベゼル厚を薄く変更する予定とのこと。パネル回路配線を隠すベゼルが薄くなっても、もともとパネル設計に余裕があれば、パネル設計を変える必要はありません。
つまり、コストを抑えながら、見た目は改善するってわけです。
BOEにとっては物量回復のチャンス
BOEにとって、iPhone OLED物量をわずかながら回復できる機会です。
Appleが今年下半期に発売した「iPhone 17シリーズ 4機種」のOLED市場で、BOEの納品量は微々たるものでした。
理由は、iPhone 17シリーズ 4機種すべてがLTPO(低温多結晶酸化物)TFTを適用したため。BOEはまだiPhone用LTPO OLEDを安定的に量産できてません。
iPhone 16eに続き、iPhone 17eのOLEDもLTPOより仕様が低いLTPS(低温多結晶シリコン)TFTを適用します。
BOEのiPhone OLED出荷量
BOEの昨年のiPhone OLED出荷量は約4,000万台。iPhone新製品とレガシーモデルのOLEDをすべて合わせた数字です。
全体2億3,000万~2億4,000万台のうち、10%後半。
- Samsung Display:1億2,000万~1億3,000万台(最多)
- LG Display:約7,000万台
- BOE:約4,000万台
Samsung Displayがダントツですが、BOEも着実にシェアを伸ばしてます。
iPhone 17e発売の目的
Appleは2016年、2020年、2022年に、LCD(液晶ディスプレイ)を使用した廉価版iPhone SEシリーズを発売してきました。
今年はOLEDを初めて適用して「iPhone 16e」という名前で販売。そして来年も「iPhone 17e」を発売します。
Appleが廉価版iPhoneを毎年発売する目的は:
- 全体のiPhone出荷量を維持
- ユーザーデータの確保
廉価版iPhoneは、既に量産した部品を再活用しつつ、最新APを適用して、他社の中低価格製品と競争するモデルです。コストを抑えながら、ユーザー基盤を拡大する戦略ですね。
編集部の本音:BOEの台頭が止まらない
個人的には、BOEの台頭が止まらないなと思います。
数年前まで、iPhone用OLEDパネルと言えば、Samsung DisplayかLG Displayが主流でした。でも今や、BOEが2年連続でファーストベンダー。しかも廉価版モデルとはいえ、年間数千万台規模の物量です。
中国メーカーの技術力とコスト競争力、侮れないですね。
ただし、BOEはまだLTPO OLEDを安定的に量産できてないので、ハイエンドモデル(iPhone 17 ProやUltra)にはSamsung DisplayとLG Displayが引き続き供給してます。
今後、BOEがLTPO OLEDも安定量産できるようになったら、Samsung DisplayとLG Displayのシェアがさらに脅かされるかもしれません。
まとめ:BOE、2年連続でiPhone廉価版OLEDのトップ
BOE、Apple「iPhone 17e」のOLEDパネル最大供給元に選定。iPhone 16eに続き2年連続でファーストベンダー。Samsung DisplayとLG Displayも供給参加。
iPhone 17eは2026年初頭発売予定、約800万台出荷。OLEDはiPhone 16eと同仕様だが、ベゼル厚を薄く変更。
BOEの昨年iPhone OLED出荷量は約4,000万台で、全体の10%後半。Samsung Displayが最多で1億2,000万~1億3,000万台。
中国BOE、着実にシェア拡大中。
情報元: 韓国メディア
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