ついに来た！あの「メルカリ」が通信業界に殴り込み。本日（2025年3月4日）、フリマアプリ大手のメルカリがMVNO事業に参入し、「メルカリモバイル」の提供を開始した。 「え、メルカリがキャリアになるの？」と思った人も多いだろうが、このサービス、ただの格安SIMじゃない。業界初となる「データ容量の個人間売買」という驚きの機能を搭載している。使い切れなかったギガを売って小遣い稼ぎができるなんて、まさにメルカリらしい発想だ。

「ギガが余る人」と「ギガが足りない人」をつなぐ革命

メルカリモバイルの料金プランはシンプルに2種類。2GBで月額990円（税込）、20GBで月額2,390円（税込）だ。ドコモ回線を使っており、通話料金は30秒22円。ここまでは普通の格安SIMとさほど変わらない。 だが、ここからが本題。月末に「あ、5GBも余っちゃった…」なんて経験、誰にでもあるだろう。メルカリモバイルなら、その余ったギガを売ることができる。逆に「動画見すぎてギガが足りなくなった！」という人は、他のユーザーから直接ギガを買える。 具体的には、1GB単位で、200円から500円の間で自由に価格設定して出品可能。売れたらメルカリ残高に反映され、お買い物やメルペイの支払いに使える。「中古スマホケースの出品と一緒にギガも売っちゃおう」なんて使い方もアリだ。 この機能、なかなか画期的だと思う。これまで通信会社が「使わなかったぶんはごめんなさいね♪」と回収していたデータ容量を、ユーザー同士でシェアできるようになるんだから。

申し込みから管理までスマホひとつで完結

「でも、申し込みとか面倒なんじゃ…」と思った人も安心を。メルカリモバイルは、メルカリアプリから簡単に申し込める。スマホでポチポチッと入力するだけで、契約完了。データ使用量のチェックや支払いも、普段使っているメルカリアプリ内でできる。 ただし、今のところ支払い方法は「メルカード」と「メルペイスマート払い」のみ。クレカ払いとかはまだ対応していないようだ。 また、物理SIMではなくeSIMのみの提供で、まずはiPhoneユーザーから利用可能になる。Androidユーザーは「もう少し待ってね」ということらしい。

なぜメルカリは通信事業に参入したのか？

「でも、なんでメルカリがいきなり通信事業なんて…」と思うかもしれない。メルカリの調査によると、ユーザーの75%が「月のデータ容量が余っても特に何もしていない」「繰り越しても結局使わない」と回答。一方で、ギガ不足に陥る人の45.2%は「毎月追加でギガを購入している」という。 この「余っている人」と「足りない人」をつなぐことで、新たな価値を生み出せると考えたわけだ。フリマで培ったマッチングのノウハウを、データ通信の分野にも広げる狙いがあるのだろう。 あるMVNO業界関係者は「メルカリのユーザー基盤とブランド力を考えると、相当なインパクトがある」と語る。確かに、メルカリアプリのダウンロード数は2,000万を超えており、その巨大な顧客基盤は侮れない。

今後はさらに機能拡充の予定

メルカリによれば、今後は物理SIMカードや、データ通信専用SIM、au回線への対応、通話定額プランなども追加予定とのこと。また、「メルカリやメルカードを使っているとモバイルがお得になる」といった特典も検討中だという。 楽天モバイルやLINEMOなど、すでにIT企業の通信事業参入は珍しくなくなっている。その中で、メルカリがどのようにユーザーを獲得していくのか、展開は目が離せない。 個人的には、このギガ売買システムはなかなか面白いアイデアだと思う。「月末にギガが余りそうだから、ちょっと出品してみよう」「来月は旅行があるからギガを安く買っておこう」といった新しい通信費の節約方法が生まれそうだ。 メルカリモバイルがどこまで広がるか、そして他の通信事業者がどう対抗してくるか。通信業界の新たな地殻変動が始まったかもしれない。

料金プラン・基本サービス

契約プラン
2GB	月額990円（税込）
20GB	月額2,390円（税込）
基本サービス
回線	docomo
SIMタイプ	eSIM
サービス	音声/SMS/データ通信
電話番号	今の番号を継続利用または新規発行
対応端末	eSIMが利用可能なiPhone/Android/タブレット
国内通話料	使った分だけ22円/30秒
登録手数料	契約開始時3,300円
支払い手段	メルカード/メルペイスマート払い
今後展開予定
SIMカードのリリース データSIM au回線の追加 通話定額オプションの導入 支払い手段の追加 メルカリならではのおトクなプログラム

【執筆：ガジェットカフェ編集部】

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