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トランプ・モバイル設立!「T1 Phone」は金の延べ棒みたいなゴールドスマホ

ドナルド・トランプ氏が携帯電話ブランド「Trump Mobile」を設立し、第1号製品「T1」を発表した。まるで金の延べ棒のような見た目で、価格は499ドル、月額プランは47.45ドルという設定だ。

2025年6月17日 ガジェットカフェ編集部

ドナルド・トランプ氏が大株主のTrump Organizationが6月16日、独自の携帯電話ブランド「Trump Mobile」の設立を発表した。第1号製品となるスマートフォン「T1」も同時に発表され、まるで金の延べ棒のような派手なゴールド外観が話題を呼んでる。

T1のスペックを見ると、120Hz駆動の6.8インチAMOLED、256GBの内蔵ストレージ、50MPのメインカメラに2MPの深度センサー、広角カメラ、マクロカメラを搭載。指紋センサーと「AIフェイスアンロック」機能もついてる。バッテリーは5000mAhで20Wの急速充電に対応。OSはAndroid 15だ。

興味深いのは、最近のスマホではほとんど見なくなったmicroSDカードスロットと3.5mmイヤホンジャックを搭載してること。これは古いスマホユーザーには嬉しい仕様かもしれない。本体価格は499ドルで、発売は8月を予定してる。

Trump Mobileの料金プランは「The 47 Plan」という名前で、月額47.45ドルの1種類のみ。おそらく第45代と第47代大統領を意味する数字を使ったネーミングだろう。プラン内容は通話とテキストメッセージが無制限、データ通信量は毎月20GBで、超過すると速度制限がかかる仕組み。

ただしTrump Mobile自体は独自の通信インフラを持ってるわけじゃない。MVNOのLiberty Mobileをベースとしたホワイトレーベルサービスで、実際にはAT&T、T-Mobile、Verizonといった既存キャリアのインフラを借りてサービスを提供する。

ドナルド・トランプ・ジュニア氏は発表の場で、「十分なサービスを受けられなかった人々のため」や「真のアメリカ人が携帯電話会社から真の価値を得られるようにするため」にこのサービスを構築したとコメントした。しかし月額47.45ドルという料金は、Mint MobileやBoost Mobileといった他の格安キャリアの約2倍。「十分なサービスを受けられなかった人々」にとってはそれほどお得とは言えない価格設定だ。

出典:ブルームバーグ

商標関連では面白い話もある。商標弁護士のジョシュ・ガーベン氏によると、トランプ氏の商標を管理する会社が「TRUMP」や「T1」を含む大量の商標登録を出願してるらしい。ただし「T1」の商標に関しては、T-Mobileが黙ってないんじゃないかとガーベン氏は指摘してる。確かに通信業界で「T」から始まる名前は微妙かもしれない。

Trump Mobileの狙いは明らかにトランプ支持層へのアピールだが、スペックや料金を冷静に見ると、特別お得というわけでもない。金色の見た目とトランプブランドに価値を感じる人向けの商品といったところだろう。アメリカの政治と携帯電話業界の意外な組み合わせが、どこまで受け入れられるかは未知数だ。


ガジェットカフェ編集部

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