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Xiaomiが「16」を飛ばして「17」へ、iPhone対抗でやり過ぎ感

Xiaomiが「Xiaomi 16」をスキップして「Xiaomi 17」を発表するという戦略は、マーケティング的には理解できますが、正直なところ少し子供っぽい印象も受けます。番号を揃えたからといって、iPhoneと同等になるわけではありません。

ただし、雷軍CEOの「過去5年間、iPhoneをベンチマークとして学んできた」という率直な発言は評価できます。競合を認め、そこから学ぶ姿勢は健全です。多くの中国メーカーが「我々は独自の道を行く」と言いながら、実際にはAppleを模倣している中で、この正直さは新鮮です。

「価格据え置きで全面アップグレード」という戦略は確かに魅力的ですが、実現可能性には疑問があります。インフレが進み、部材コストが上昇している中で、どこまで価格を維持できるか。品質や利益率を犠牲にしていないか、注意深く見る必要があります。

第5世代Snapdragon 8 Extreme Editionについては、詳細が不明なので評価は保留です。ただ、Qualcommの最新チップであることは間違いないでしょうから、性能面での競争力は期待できそうです。

番号を飛ばすという戦略自体は新しくありません。Windowsが8から10に飛んだり、Samsungが Note 6をスキップしたりと、前例はあります。ただ、今回のケースは明らかにiPhoneを意識したもので、その露骨さが少し気になります。

中国市場での競争という観点では、この戦略は理にかなっています。中国の消費者にとって、「iPhone 17 vs Xiaomi 17」という構図は分かりやすく、比較しやすいでしょう。特に価格差が大きければ、Xiaomiに有利に働く可能性があります。

しかし、グローバル市場、特に欧米や日本では状況が違います。番号を揃えただけでiPhoneと同格に見られるかは疑問です。ブランド力、エコシステム、プライバシー保護、長期サポートなど、番号以外の要素が重要視される市場では、この戦略の効果は限定的でしょう。

日本市場への影響はほぼないと思われます。Xiaomiの日本展開は限定的で、主にSIMフリー市場での展開にとどまっています。キャリア販売もなく、アフターサービスも充実していない状況では、いくら性能が良くても普及は難しいでしょう。

技術的な観点では、Xiaomiの進歩は認めざるを得ません。カメラ技術、充電速度、ディスプレイ品質など、多くの面でiPhoneに迫る、あるいは上回る部分もあります。ただし、それはハードウェアの話。ソフトウェアの統合性、最適化、長期サポートでは、まだAppleに及びません。

結論として、Xiaomi 17シリーズは中国市場では成功する可能性が高いですが、グローバルでのiPhone対抗は困難でしょう。番号を揃えるという表面的な戦略よりも、製品の本質的な価値向上に注力すべきだと思います。

ただし、競争が激化することは消費者にとって良いことです。Appleも競争圧力を感じることで、より良い製品を出さざるを得なくなります。その意味で、Xiaomiの挑戦は業界全体にとってプラスになるでしょう。

9月26日の発表会で、実際の製品がどれだけの実力を持っているか見てみたいと思います。番号合わせのギミックを超えた、本当の意味での競争力があるかどうか。それが真の勝負の分かれ目になるでしょう。

まーラボ

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